赤ちゃんの離乳食が始まったら、必要になるのがベビーチェアです。
じっとしていない赤ちゃんでも、ベビーチェアに座らせれば動き回らずにいてくれるので、パパやママはかなり食事させやすくなります。
ベビーチェアには、ローチェアとハイチェアの2タイプがあります。家族がダイニングテーブルで食事しているならば、赤ちゃんも同じ目線で食事できるハイチェアがおすすめです。
また使用期間が3歳くらいまでのベビー用ローチェアに対して、ハイチェアは6歳くらいまで使えるのもメリットと言えます。
そこで今回はベビー用ハイェアを使い始める時期や選び方、便利な機能、おすすめベビー用ハイチェアを紹介します。
赤ちゃんが安全に楽しく食事したり、遊んだりできるベビーチェアをお探しの方は、是非参考にしてください。
Contents
ベビー用ハイチェアを使い始める時期は?
生後5~6ヶ月になると、多くの赤ちゃんは離乳食を始めます。ですがこの時期は多くの赤ちゃんがまだ腰が据わっておらず、支え無しでは座れません。
赤ちゃんの腰が据わらないうちにベビーチェアに座らせると、後ろ側や横に倒れて転落したり、座面からずり落ちそうになったりします。
しっかり腰が据わるまでは、ベビーチェアにもベッドにもなるハイローチェアや、お尻周りが固定できるベビーソファに座らせて食べさせるのが良いでしょう。
しっかり赤ちゃんの腰が据わり、支え無しでもグラグラせずに座れるようになれば、ベビーチェアが使えます。子供によって成長の月齢は違うので、お子さんの様子をよく観察して判断することが必要です。
ベビー用ハイチェアの選び方のポイント
ベビー用ハイチェアを選ぶ時の主なポイントは、以下の5つです。
- 安全性が高いか
- 衛生的に使えるか
- 使い勝手が良いか
- 長期間使えるか
- 部屋のインテリアに合っているか
1つずつ詳しく解説していきます。
1.安全性が高いか
赤ちゃんを座らせるベビーチェアは、安全性が一番重要です。特に高さのあるハイチェアはローチェアより転落や転倒した時の危険度が高いので、しっかり吟味が必要になります。
特に赤ちゃんの時期は座面に立ち上がったり、椅子から抜け出したりするのを防ぐ、安全ベルトやセーフティガードが付いたものがおすすめです。安全ベルトは外してしまう子もいるので、子供では外せないタイプがさらに安心です。
子供は目を離した隙に、勝手にハイチェアによじ登ることがあります。転倒した時の危険度が高いハイチェアは、転倒しにくい構造の製品を選ぶのも重要です。
2.衛生的に使えるか
赤ちゃんが食事するベビーチェアは、衛生面も気を付けたいところです。
小さい子供はたくさん食べこぼしをするので、掃除しやすいタイプがおすすめです。
3.使い勝手が良いか
ベビー用ハイチェアは、それぞれの家庭によって使い方が違います。
「ずっとダイニングに置きたい」という家庭もあれば、「ダイニングでもリビングでも使いたい」という家庭もあります。また「部屋が狭いので、普段は畳んでおきたい」という家庭もあるでしょう。
「我が家ではどんな使い方をしたいか」を考えてから、必要な機能付きのベビー用ハイチェアを選ぶのがおすすめです。
4.長期間使えるか
ベビーチェアは早い時期から使えるものは、生後5、6ヶ月から対応という製品があります。また長いものだと大人になっても使えるものもあります。
何歳ぐらいまで使わせるかを考えてから、適した対象年齢の製品を購入しましょう。
5.部屋のインテリアに合っているか
意外と長期間使うベビー用ハイチェアは、部屋のインテリアと馴染むかも重要です。せっかくオシャレな部屋でも、ベビーチェアが悪目立ちしていたのでは残念です。
部屋のインテリアのテイストに合っているもの、オシャレなアクセントになるものを選ぶと良いでしょう。
付いていると嬉しいベビー用ハイチェアの機能やメリット
前章ではベビー用ハイチェアの選び方の、5つのポイントを紹介しました。
ここからは、それぞれのポイントごとに、ベビー用ハイチェアの嬉しい機能やメリットを紹介します。
1.安全性を高める機能
①安全ベルトやセーフティガードが付いている
赤ちゃんが座面に立ち上がったり、椅子からずり落ちたりしないためには安全ベルトやセーフティガードが付いている製品がおすすめです。
安全ベルトやセーフティガードはお腹周りだけでなく、股部分もカバーする形状だと、赤ちゃんが抜け出しにくく下へのずり落ちも防止します。
元気が良すぎて、安全ベルトやセーフティガードをすり抜けてしまう子もいます。そういう場合は別売りの安全ベルトを使って、立ち上がりや抜け出しを予防しましょう。
②床との接地面が広い
耐えず動き回っている小さい子供は、ちょっと目を離すと家具などによじ登ってしまうことがあります。
ハイチェアに子供1人でよじ登ると、バランスを崩し転倒の恐れがあります。そのため、なるべく安定性が高いハイチェアを選ぶのが大切です。
床との接地面が大きいハイチェアは、安定性が高く転倒の危険性が少ないといえます。
また椅子の脚裏に滑り止め付きのものも、転倒の危険性が低くなります。脚裏に滑り止めが付いていない場合は、100円ショップなどで滑り止めを購入し、自分で貼る方法もおすすめです。
2.衛生的に使える機能
①テーブルなどパーツが取り外しできる
テーブル付きのハイチェアの場合、一番汚れるのがやはりテーブル部分です。取り外しできるものは、流しで洗うこともでき、隅々までキレイにできます。
また安全ベルトの股部分も、食べかすが詰まりやすいところです。ベルト部分も取り外しできると、掃除しやすくなります。
②デコボコが少ない
複雑なデザインのものはデコボコが多く、それだけ掃除しにくくなります。
食べかすが詰まりにくく、汚れも拭き取りやすい、デコボコの少ないデザインのものがおすすめです。
3.使い勝手が良くなる機能
①足置きがある
子供の食事で大切なのは、しっかり足裏を着くことです。足裏が着くことによって姿勢が安定し、食べ物をしっかり噛めます。
また足が着かない状態では、子供が足をブラブラさせてしまい、集中して食事できません。
そのためハイチェアは、足置き付きを選ぶのがおすすめです。
②テーブル付き
赤ちゃんが自分一人で食べるようになれば、赤ちゃんに近い位置に食べ物を置けると食べやすくなります。
テーブル付きハイチェアは、赤ちゃんが取りやすい位置に食べ物が置けるので便利です。
またパパやママが食事の支度中などは、テーブルにおもちゃを置いておけば、赤ちゃんが目の届く範囲で一人遊びできるので助かります。
③折り畳める
部屋が狭い場合、実家など家以外にもハイチェアを置きたい場合は、折り畳めるものが便利です。
使わない時は納戸などに収納できるので、スペースを有効に使えます。
④ハイチェアとしてもローチェアとしても使える
ハイチェアとしてだけでなく、ローチェアとしても使える製品があります。安定しているローチェアは、ハイチェアよりも早い月齢から使えるので何かと便利です。
またダイニングだけでなく、リビングや子供部屋などでも使う場合は、ローチェアにした方が使いやすくなります。
⑤高さ調節できる
高さ調整可能な製品は、子供の体格や成長、テーブルの高さに合わせられます。
⑥軽量である
家の中で場所を移動して使う場合や、外に持ち出すことが多い場合は、軽量なハイチェアが便利です。木製に比べて樹脂製ハイチェアは、軽量で持ち運びしやすいと言えます。
⑦テーブルチェア
実家など家以外での使用や外食が多い場合、ダイニングテーブルに装着して使うテーブルチェアもおすすめです。
テーブルチェアはダイニングテーブルの天板に挟んで使うタイプのベビーチェア。軽量でコンパクトなので、非常に楽に持ち運べます。サブのハイチェアとして車に積んでおくのも良いでしょう。
またテーブルチェアは置き場所を取らないので、ダイニングが狭い場合にも重宝します。
4.長期間使える機能
①高さ調節できる
座面や足置きの高さ調節できるものは、生後5、6ヶ月の赤ちゃんの時期から小学生まで、製品によっては大人まで長く使えます
②オプションのクッションなどが使える
赤ちゃんの時期は体を支える力が弱いので、ツルツルの座面に座っていると滑ってしまい、姿勢が安定しない子もいます。
そういう場合にはオプションのクッションやシートがあると、滑りにくくなり姿勢が安定するでしょう。
また体格が小さく、椅子とサイズが合わない場合も、クッションやシートを使うと良い感じに調整できます。
③シンプルなデザイン
赤ちゃんらしいデザインのものは、成長とともに子供っぽく感じてしまいます。
シンプルなデザインのハイチェアならば、小学生になっても飽きずに使えます。
5.部屋のインテリアに合うデザイン
①色々なインテリアに合わせやすい木製
木製ハイチェアはナチュラルやモダン、北欧風、ポップ、和モダンなど、比較的どんなインテリアも馴染みます。
②シンプルなデザイン
子供っぽいデザインのハイチェアは、オシャレなインテリアの中では何処か浮いた感じになります。
シンプルなデザインのものを選べば、オシャレな部屋にしっくり馴染みます。
③カラーバリエーションが豊富
カラーバリエーションが豊富なハイチェアは、インテリアに合う色を選べます。
またインテリアの差し色になる明るいカラーを選んでみるのも、オシャレな雰囲気が作れるのでおすすめです。
おすすめブランドのベビー用ハイチェア5選
①セットアップハイローチェア:forest wood
大阪に本社を置く澤田木工所のベビー用家具ブランド「forest wood」。機能性と安全性が高い、赤ちゃんにも家族にも優しい家具を製造販売しています。
forest woodの人気ハイチェア「セットアップハイローチェア」は、木目を活かした優しい風合いが魅力となっています。
一番のメリットは木製ハイチェアには珍しく、ハイチェアとしてだけでなくローチェアとしても使える点です。全部で5段階に高さが変えられ、「ダイニングだけでなく、リビングや子供部屋でも使いたい」というご家庭におすすめです。
さらに折り畳める点も大きなメリットです。使わない時に収納場所を取りません。チェアを持ち運ぶことが多い家庭でも、便利な機能と言えます。
木製チェアは自分で組み立てが必要な場合が多いですが、こちらは完成した状態での販売です。忙しいパパやママには、かなり嬉しいメリットではないでしょうか。
収納場所を取らず、組立不要なので、「実家にもベビーチェアを置いておきたい」という人にもおすすめです。
ここまで高機能ですが、価格はかなり手頃です。デメリットとして挙げられるのは、カラーバリエーションが無いことくらいでしょうか。
②トリップ トラップ+ベビーセット:STOKKE
1932年創業のノルウェーの高級子供用品ブランド「STOKKE(ストッケ)」。「親子がより触れあえる」をコンセプトにして、製品作りを行っています。
木製ハイチェア「Tripp Trapp(トリップトラップ)」。発売されてから、50年を越える名品です。北欧らしい洗練されたシャープなデザインは、全く古さを感じさせません。
ちなみにトリップトラップ本体には、セーフティガードが付属していないので、赤ちゃんから使う時は、ベビーセットをプラスする必要があります。
トリップトラップの最大の魅力は、座面と足置きの高さが細かく調節できる点です。成長に合わせて、いつでも良い姿勢になる高さをキープできます。
また耐荷重が110㎏もあり、大人になるまで長く使えるのもメリット。小学生になったら、勉強机の椅子として使う家庭も多いようです。
デメリットとしては高級家具ということで、値段がかなり高価になる点が挙げられます。「良い物を長く」とお考えの方にはおすすめです。
また自分で組み立て必要なのも、デメリットと言えます。しかし組み立ては難しくはなく、苦手な方でも問題なく完成させられます。
③Cozy Wood 専用クッション付き:KATOJI
愛知県犬山市に本社を置く「KATOJI(カトージ)」。オリジナルのベビー用品の製造販売や、海外ブランドのベビー用品の輸入販売も手掛けています。
オリジナルブランド製品「cozy wood(コージーウッド)」は、パパやママが一目惚れしてしまうベビー用ハイチェアです。特にナチュラル系や北欧系のインテリアにピッタリです。ダイニングがカフェのような雰囲気に。
丸みを帯びた背もたれは、赤ちゃんに包み込まれる安心感を与えます。
座席と取り外しできるテーブルは、傷防止加工と抗菌塗装がされています。また付属のクッションは簡単に取り外して洗濯可能です。クッションと汚れが溜まりやすい股部分のベルトが一体型なので、衛生面も安心です。
ただしcozy woodは座面や足置きの、高さ調整ができません。成長に合わせて、クッションなどで調整するのが良いでしょう。また家のダイニングテーブルに合う高さなのか、しっかり確認してからの購入をおすすめします。
④7-in-1 ハイチェア フロアツーテーブル:GRACO
1942年創業のアメリカの世界的育児用品ブランド「GRACO(グレコ)」。使いやすくて楽しい育児用品を、製造販売しています。
「7-in-1 ハイチェア」は名前の通り、7通りで使えるハイチェアです。首座り期から使えるフロアシートを始めとして、ハイチェア、乳幼児用ブースター、幼児用ブースター、幼児用チェア、幼児用テーブル&チェア、兄弟2人用の椅子として使えます。これ1つ買えば、小学生になるまで椅子は買い足す必要が無い優れものです。
テーブルとして使うトレイは、大小付いており、成長やシーンによって使い分けできます。
機能的なデメリットは気になりませんが、いかにもベビー用というデザインは好き嫌いが分かれるところです。「特に気にならない」という方には、コストパフォーマンス的にかなりおすすめできるハイチェアです。
⑤afflle アッフルチェア:大和屋
家族の真ん中にいる子供のための家具、つまり「家族の家具」をコンセプトに、家族に優しい家具を製造販売している太和屋。
大和屋の数あるハイチェアの中で、特に人気が高いの「affulle(アッフルチェア)」。丸みを帯びた形と6色展開のパステルカラーが、かなり可愛い木製ハイチェアです。座っている赤ちゃんの可愛さを、さらに引き立ててくれるでしょう。
柄が可愛いオプションのクッションも、同じく6色展開です。クッションを使えば、さらに赤ちゃんがご機嫌な座り心地になります。
座面と足置きがそれぞれ7段階に調節可能。生後7カ月から、70㎏の大人まで使えます。
デメリットとしては、自分で組み立て必要なことが挙げられます。しかし説明書通りに組み立てられれば、女性でも簡単に完成させられます。また使用対象年齢がが7カ月とやや遅めなので、「なるべく小さい頃から使いたい」という方にはおすすめしません。
まとめ:安全で機能的なハイチェアで子供も家族もご機嫌な食卓に!
赤ちゃんの食事や遊びに使える、ベビー用ハイチェア。これがあるとパパやママは、赤ちゃんのお世話がかなり楽になります。
ハイチェアはどういう使い方をするかで、家庭によって選ぶべきものが変わってきます。まずは自分の家ではどういう使い方をするか、よく考えることが大切です。
安全で使いやすく、オシャレなハイチェアを選んで、赤ちゃんとの時間をより楽しいものにしてくださいね。